旅と写真を楽しむブログ

音楽に国境はなかった。英語が話せなくても歌えば仲良くなれる

アイスランドのレイキャビクの街で見つけた像。4つの像がそれぞれ楽器を弾いているポーズをとっている

ciee国際ボランティアプロジェクト第8話。

前回泣いてても何も変わらないから泣きながらでも動いた - 旅と写真を楽しむブログのあらすじ。

長い間、英語の勉強をしてきたのに話せない自分を責めて涙を流し続ける当ブログ著者。そんな時にリーダーのYくんが他の仕事のために滞在先から出て行くことになる。

(彼のために何か出来ないか?)

そう思って動き始めた僕は楽器屋を見つけました。

今回は勇気を出してギターを購入し、弾き語りをするお話です。

ギター購入

2008年8月20日。Yくんと過ごす最後の日。

仕事終わりの自由時間に先日見つけた楽器屋さんへ向かいました。

(買えるかな?持って帰れるのかな?空港でなんかならないかな?)

日本人は見慣れていないのだろう。

店に入った時に店主は不思議そうな顔をしていた。

(このギターにしよう。でも。。。)

声を書けるのが怖くて1時間30分ほど店の中でただギターを見つめるだけで時間が過ぎていく。

(うん。買おう。)

決意の数だけ人は強くなれるのだと思う。
勇気を振り絞って店員に声をかけた。

ギターを試し弾きさせてもらって勢いで買って、勢いで宿泊先に背負って持って帰った。

「ええっ~!!タクヤそのギターどうしたの?

「買ったんだ。」

「ええっ~!!なんで。

「だってYが行ってしまうから歌おうと思って。。。」

「マジかよ?俺のために?ありがとうタクヤ!!」

と笑顔で言われて固い握手を交わし合った。

「夕食後に歌を聴けるの楽しみにしてるからなっ!!」

予想以上に興味を持ってくれたので僕は凄く緊張していた。

届け想い。ギター弾き語り!!

緊張で夕食の味は感じない。

ポーン♪ポーン♪

テーブルを片付け終わってギターの音を合わせていると仲間が集まってきました。

皆、僕がどんな歌を歌うのか楽しみそうで目がキラキラ輝かせている。

日本では趣味で年に2回ほど演奏の発表会に出ていた程度で外国の人の前で歌う経験なんてない。

手足は震えて、冷たくなっているのを感じた。

きっと顔も真っ青だったのだろう。

皆はそんな僕を見て心配していた。

ポーン♪

音合わせが終わる。

声が出なかった。それでも振り絞って紹介をした。

「日本の歌を歌う。」

うなずく仲間たち。

「曲名はなごり雪。」

日本で有名なミュージシャンであるイルカさんが歌っているフォークソングだ。

今だかつてないほどの緊張の中、僕は演奏を始めた。

♪~

♪~

♪~

イントロを終え、歌い始める。

日本語を分からないはずだが、思っていた以上に真剣な目で皆が聞いていたので緊張はさらに増した。

震える手。

ギターの音もめちゃくちゃ。

歌詞も時々とんでしまって自分の声よりも心臓の音の方が大きく聞こえていた。

だけど音楽は後に戻ることは出来ずに前へ前へとエンディングに向かって進むしかない。

英語を喋れない分、気持ちで全力で歌い続けた。

そして僕は無心になった。

♪~

♪~

♪~

エンディングに入ると僕は皆と目を合わせるのが怖かった。

♪~

最後の音を鳴らして、残響が鳴り響く。

「おぉぉぉぉっ~!!」 

今まで浴びたことがない盛大な拍手をもらった。

(歌って良かった。)

僕の人生が変わった瞬間だった。

仲良くなれた

Yくんは目をそらさずにずっと僕を見て聞いてくれていた。

「タクヤめっちゃ良かったぞ!!俺にも触らせてくれよ~。

「うん。ありがとう。」

「俺も演奏を良くするんだよ。」

「ホント?」

そんなこんなで喋っていた時、フランスの別の仲間にも声をかけられた。

「タクッ!!良かった。俺もギター弾くから一緒にやろう。

それからYくんとフランス出身のVくんと特に仲が良くなり。

深夜1時までずっとギターを通じて片言の英語で語りあっていた。

音楽に国境はない

伝えようとする気持ち。

歌や音楽は上手さじゃないんだって教えてもらえた。

歌や音楽は言葉の壁を壊してくれると学んだ。

弾き語りをする前は何も出来ない自分を責めて悲しくて泣いていた。

弾き語りをした後はやり遂げて嬉しくて泣いていた。

あれから10年ほど経過する今でも「なごり雪」を歌い続けている僕。

演奏するたびにあの日あの時あの場所の光景が浮かぶ思い出の歌です。

次回予告

自分を表現することで距離が一気に近くなった仲間との楽しい日々が訪れる。

第9話はこちら

仲間との楽しい日々。そして暗躍するイタリア人Uくん - 旅と写真を楽しむブログ