旅と写真を楽しむブログ

「おやすみなさいを言いたくて」はキレイだけが写真じゃないと考えさせられる映画

おやすみなさいを言いたくてと書いてある ママさん報道写真家の人生を描いた映画「おやすみなさいを言いたくて」。主人公である彼女は戦場に写真を撮りに行きたい気持ちが凄く強く、無事に帰ってくるかどうかを待つ家族の気持ちをあまり考えることが出来ません。

話は戦争の真実を伝える仕事への情熱を選ぶのか、それとも仕事をやめて家族と一緒に暮らすことを選ぶのかを中心に進みます。

目を覆いたくなるような戦場の写真も実際に出てきて、キレイだけが写真じゃないとたくさん考えさせられるヒューマンドラマです。

予告動画

youtu.be 予告編から緊張感がすごく出ているのが伝わってきますね。

下記からはネタバレしているので予告編を見て気になった方はアマゾンのビデオレンタルからどうぞ。

おやすみなさいを言いたくて(字幕版)

ネタバレ有りの感想

始まりが怖い

始まって1分ちょっと過ぎほど音はなく、徐々に風の音が聞こえだす。画面にはちらつく光のようなものが見えてどんな状況になのかわからない怖い始まり方。

戦場の世界に衝撃を受ける

主人公が撮影していた女性の身につけられていくのが爆弾だと分かった時、呼吸をすることを一瞬忘れてしまいました。

自爆テロ。

緊張感が続くシーンがしばらく続いてどうなるか想像できたので音量を下げ、画面から少し距離をとりました。

ドーンッ!!

爆発からの叫び声。

命の危険なんて考えず、いつでも行けるコンビニで買ったお菓子を食べながらのんびりと映画楽しめる僕たちの環境はとても平和ですね。

報道写真への情熱か、それとも家族か

ママが死んだと思ったからお花がいっぱいきた

爆発で怪我をして戦場から戻った主人公にかけられた無邪気な娘の言葉。

家にいて欲しいという家族の言葉、仕事仲間からの辞めるなんてありえないという言葉。揺れ動く主人公の心に(え?戦場に戻るの?どうするの?家族といて欲しい・・・)という気持ちになって見ているこっちもとっても不安。

名言

娘に戦場で起きていることの写真(誘拐されて体の一部を削がれた少年の写真など)を見せた時に主人公が言ったセリフ。

あの時、世界はコンゴで起こっていることよりパリスヒルトンのゴシップに夢中でものすごく腹が立った。多国籍企業や鉱山会社がアフリカ諸国と取引。多くの国で天然資源や富を略奪し続けてる。ー中略ー 500万人の人たちが命を落としたのよ。

僕たちが今使っているもの。スマホやカメラ、家具などの部品も略奪されたものから出来たものかもしれない。誰かが犠牲になって出来たのかもしれない。

大量生産の裏側には何があるのかを知れば消費社会も少しは緩やかになるんじゃないだろうか。

娘と安全だと言われる戦場へ

主人公が戦場地帯の中でも安全なキャンプの場所の撮影の仕事を提案されるのを聞いていた娘。学校のプロジェクトにぴったりでクラスでも注目を集めるから私も撮影に連れて言って欲しいと提案。

反対していた夫も安全だということで賛成。

(あぁ。そういう展開でまた戻っちゃうのかぁ。安全ってことはないだろうし、人から認められたいがためにやる仕事ではないだろうに。)

承認欲求を満たすためだけに動くとだんだん人が求めているもののみをやり始めて自分をなくしてしまう。

(まず自分を喜ばせて、結果として人に喜んでもらえる行動をとらないとしんどくなってくのに大丈夫かな?)

先の展開が読めなくなってきました。

母と娘で現場へと向かいます。

やはり情熱には勝てない。娘より写真

安全だと聞いていたキャンプに怖い人が集まって不穏な空気に。15分でこの場を離れないといけない。ということになって緊張感が増します。

車に乗ろうとした時に聞こえてくる銃声。

(あぁ・・・。違うよママ。情熱には勝てないのね・・・。もう戻らないって言ったのに・・・。)

娘を安全な場所に行く車に残して銃声のなる方へ行こうとする主人公。仲間が必死に止めようとしますが振り切って悲劇の起きている写真撮影へと向かいます。

娘より報道写真の情熱の方が大切だった。

主人公は無事に安全な場所で待つ娘の元へ戻った時に「パパには内緒ね。」と言いました。

(家族もう戦場の写真を撮りに行かないと安心していたのになぁ・・・。)

内緒と言った訳はこのことがパパにバレると関係が終わるか悪化することを察した娘の優しさですね。

写真を世界に伝えることにより変化は訪れるが娘との距離はさらに広がりました。

案の定パパにバレる

無事に帰国。

娘の撮影した写真を見ることになり、その中にあった動画の再生ボタンを押した主人公。

それは娘を車に1人残して戦場へ行く時のものでした。

そんな時にパパが登場。問題のシーンを全てを見られて怒りの感情が芽生えます。そしてカメラを放り出されて家から追い出される主人公。

(一緒に暮らせると思い始めていたのに、そりゃあそうなるわなぁ・・・。)

重たい場面です。

情熱の終わらせ方

娘に問題の行動を撮ったことを車中で謝る主人公。抑えきれない情熱があって終わらせ方を探さないといけないと言ったあとに返ってきた返答は・・・。

ママが死んじゃえば。そしたら皆で一緒に悲しんでそれで終わり。

ここだけでも相当重たいですが、少しの沈黙の後に娘がカメラを持って悲しむママを30秒以上連写で撮り続けます。

とても胸にくる場面。

僕はそのような行動をとった娘さんの気持ちが少し分かります。死んだと聞かされていた父が生きていたと知り、何回か会ううちに僕よりもお酒、バイク、スナックのおねぇさんが大事だと分かった時にとても悲しい想いを経験したことがあるからです。

酒に情熱を持ってる人がやめるのは相当な努力がいるだろうし、二日酔いの状態で今後は控えると言われても説得力のかけらもない。

また出会ったとしても心から笑う会話は生まれないですね。

映画の中でも主人公はパパと娘からとてつもない距離を置かれてしまいます。

まとめ

主人公は最後に報道写真の道を選びます。

映画の始まりと同じシーン 。自爆テロのために爆弾が巻かれていくのは主人公の娘と同じ年齢くらいの女の子。自分の娘と重なったのでしょう。写真を撮れなくなるほどショックを受けます。

車に乗って去っていく女の子。

女の子の母親であろうと思われる人物と主人公ががっくり膝を落とすところでこの映画は終わります。

この経験から報道写真への情熱が冷めたとしても家族との関係はほぼ修復不可能に。

深く。重たく。考えさせられる報道写真家の映画です。

恋は盲目と言いますが、情熱もまた盲目ですね。

映画関連情報

原題、監督、キャストさんについて書いてあるサイトです。 eiga.com

アマゾンプライムビデオで見ました

20183月18日(日曜日)利用しているアマゾンプライムビデオで楽しみました。プライムビデオでは時期によっては配信が終了して見れない可能性もあります

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おやすみなさいを言いたくて(字幕版)